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「・・・・・・・・・・・・・・・・・跳ね馬ですか。何の用です。」
骸は不快感を隠しもせずにむしろ全面的に押し出した顔でディーノに不平の言葉を向けた。
「何の用ですってことはねぇだろう。むしろお前が邪魔者だ。」
「見て分かりませんか?僕の方が先客です。
あれですか。部下が居ないと視力も悪くなるんですか。
それはそれは、部下も大変ですねぇ。出来の悪いボスを持つと。」
どうやらこのトロピカルは僕以外が相手だとSになるようだ。
っていうか、僕が相手でもSだったらまだ救いようがあったのに。
すでに手遅れな気持ち悪さだしね。
「甘いな、俺は昨日から恭弥と約束してんだ。なー?恭弥ww」
約束した覚えがないんだけど。
あれかな、昨日下駄箱に入ってた果たし状(ラブレターです)かな。
中身なんて見ないで破り捨てたけど。
「そんなもので争うなら、僕は雲雀くんが産まれた瞬間に約束してます!!」
気持ち悪いよ。
何赤ん坊に邪な考え抱いてんのさ。
っていうか、その頃お前も赤ん坊、もしくは産まれてないでしょ。
「お前、ほんっと変態だな。」
グッジョブ、へたれ!!
今始めて師匠と呼びたいと思った!!
「ふん、何とでも言うがいいですよ!!ヒバリくんは僕のものですから。」
「ほざけ。恭弥はオレのモンだよ。」
「僕、誰のものにもなった覚えはないんだけど・・・って、ちょっと、聞いてるの。」
二人は僕の話なんて耳を傾けずに戦い始めた。
『恭弥は渡さねぇぇぇぇ!!』『受けて立ちますよ!!』などと勝手な事を言っている。
鞭が跳ね、蓮の花が舞う。応接室は惨状と化した。
僕が二人を(力ずくで)止めようとすると、不意に肩を叩かれた。
柿本千種と城島犬だ。
「今の二人は・・・手が付けられない。」
「放っといたほうが身のためだびょん・・・。」
あの変態と一番近しい人間が言うのなら間違いないかな、とトンファーを引っ込めた。
「ヒバリも苦労してるんらな・・・・。」
物凄く、心の底から哀れみを込めた目で見られた。事実だけど凄いムカツク。
「とりあえず・・・座る?」
千種がソファーとテーブルを被害の少ない場所に引っぱっていた。
ご丁寧にも急須と湯のみまで持って。
テーブルの上にはポットと茶筒、それとせんべいが置いてあり、
犬がボリボリと食べ始めた。食べかすが零れたが気にしないことにした。
どうせ無駄だし、それに部屋の惨状を考えると食べかすなんて注意する気にもならない。
「・・・アレっていつもどのくらいで終わるの?」
「そうらなー・・・30分くらい?」
「そのくらいか。もっと長い時もあるけど・・・。」
これが30分も続くかと思うと嫌になってきた。
「いやいや、ボスは結構しつこいから・・・1時間は続くんじゃないか?」
大人の男性特有の低音が聞こえてきたので目をやると、
ロマーリオがドアの近くで立っていた。
「ああ、ロマーリオ。居たの。」
「俺が居ないとボスが戦えないだろ?」
「それもそうだね。」
ロマーリオが僕の隣に座った。
「お互い、ボスには苦労するびょん・・・。」
「本当・・・骸様も少しは自重して欲しい・・・。」
「へへっ違ぇねぇ。ウチのボスもお熱でなぁ。」
「一番迷惑被ってるのは僕なんだよね。本当、いい加減にして欲しいよ。
特にあのナッポーのストーキング。
あのへたれはストレートに来るからまだいいけど・・・。」
「骸さん、日記もつけてるんらよ!」
「見せてもらえないけど・・・ストーキング日記みたいなものだと思う。」
「え”・・・そんなものつけられてるの僕。あんのフルーティー・・・後で咬み殺す。」
「ぜひともそうして欲しい・・・」
4人はずずーっと玉露をすする。
すると横からけたたましい轟音が響いた。
「って、ちょっと!!何寛いでるんですか!!」
「俺ら、お前の事で争ってるんだぞ?!」
「「「勝手に争ってろ(びょん)。」」」
三人(雲雀・犬・千種)がきっぱりと視線を外すことなく言い捨てた。
「大体骸さんはいっつもしつこいんだびょん・・・。」
「嫌われてるの分かってて何で付きまとうか分からない・・・。」
なっ!何てこと言うんですか二人とも!!と、
今更珍しくも無くなった部下二人の罵詈雑言に、骸は涙目になる。
男が涙目になったって可愛くもなんともないんだけど。
「プッ・・・お前・・・部下から愛されてねーのなぁ。」
ディーノが腹を抱えて笑う。
「ボス、俺もちょっと愛想が尽きそう。」
「ロマーリオォォォォォッ?!」
ええええええええええ!!とディーノが叫ぶ。
骸が心底楽しそうに笑う。
「クハハハハハッ!こんなんじゃキャバッローネも底が知れますね!!」
「なにぃ!!お前だって部下に見放されてるだろーが!!」
「言いましたね!!君のようにドン引きされるよりはマシですよ!!」
「「「「いや、どっちもどっち・・・」」」」
「「黙りなさい・黙れ」」
二人はもうプッツン切れているようで、二人の世界に入ってしまっている。
「こうなったら本気で決着つけてやりますよ!!」
「オー、望むところだ!!やってやろうじゃねぇか!!」
こうなってはもう止められない。
火柱が立ち、高速の鞭が襲い掛かる。
「ににに逃げるびょんっ!!」
「骸様、本気だ・・・!」
「そうだね。さっさと逃げて・・・・鍵閉めておこう。」
「「・・・・・・・」」
犬と千種は直感した。
ここで共倒れしてくれればいいとか思ってるな・・・。と。
「え?!ちょっ・・・待ってくれ、俺は・・・・」
―バタン ガチャッ
部屋にパイナップルとヘタレ(+ロマーリオ)を置いて、僕達3人は逃げ出した。
その後どうなったのかは片づけを任せた草壁と、生きているのか分からない3人しか
知らない。
ああ、僕の人生に幸あれ。
~End
ネタに詰まった挙句、こんなことになりました。
スランプに陥るとは思わなかった。
最後はディノヒバ・・・・・・・・なのか?
日付を確認したら6/24から今日までずーっと書いてた計算に!!(凄)
骸を馬鹿に、変態に、と念じながら書いたものですが、いまいち変態にならなかった。
ちなみに、D野も『プレゼントは俺だ!受け取れ、恭弥!!』と言い出します。
もちろん咬み殺されます。(哀れ、攻め’s)
でもちゃんとお祝いされましたよ。黒曜で。
千種と犬とクロームに。千種がケーキ作って。
雲雀さんがちょっと泣いていたとか。(今までの人が普通じゃなかったから)
今まで耐えて応援してくれた方々、本当にありがとうございました!!
これからはUP速度を速めます!!たぶん!!(ォイ)
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