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―何でこんなことになったんだか・・・。
高杉は誰を相手にするでもなく、一人ごちた。
始まりは、ほんの一時間前に逆のぼる・・・。
Like a cat
「チッ。囲まれたな・・・。」
高杉は、一人、暗い路地裏に身を潜めていた。
要り様な物があり、久しぶりに江戸に来てみたらたまたま新撰組に見つかり、
今に至る。
「めんどくせぇ・・・。」
「本当でさァ。ですからねィ、俺もさっさと仕事終わらせて土方いじめに行きたいんで、
ここはひとつ、俺に捕まっちゃあくれませんかィ?」
「?!」
独り言に帰ってきた言葉に、高杉はバッ!と後ろを振り向く。
そこには、闇の中でも黒光りするバズーカを肩に担ぎ、にぃっと笑う沖田が居た。
「いつの間に・・・。」
「無用心でさァ、高杉さん。隠れる時は先客が居るかどうかも確認しねェと。」
「ハッ。俺を待ち伏せしてたってワケか?幕府の犬らしいなぁ、オイ。」
「いや、俺がサボってた所にアンタが来ただけでさァ。」
「・・・それもどうかと思うけどな。」
道理で背後に立たれたのに気がつかなかったわけだ。
元々背後に居たんだからな。
と、高杉が渋い顔をしていると、沖田が普段の行動からは想像もできないスピードで
高杉に斬りかかってきた。
高杉は腰に挿していた刀を素早く引き抜き、受け止めた。
目の前で白刃が交差する。
ギリギリギリ、という刃同士が擦れる音が握る手や腕に響いていく。
「まぁ・・・ぶっちゃけ、アンタが捕まろうが捕まらなかろうがどうだっていいんですけど、
この際棚ぼたってやつもいいかもしれませんねェ。」
「成り行きかよ。ずいぶんとやる気のねぇ犬っころだな。」
「犬っころってのやめてくれませんかね。どっちかというと・・・」
刀を合わせたまま、沖田はずいっと身を乗り出す。
「高貴な黒猫を捕食する狼でさァ。」
見せ付けるように舌を薄い唇から覗かせ、唇を舐める。
高杉は背筋に悪寒が走った。
だが表情には出さず、あくまで小悪魔的な笑顔を浮かべる。
「喰えるもんなら喰ってみろよ。俺はそんなに弱い猫じゃねぇぜ?」
「じゃあ、お言葉に甘えて。だけど、その前に・・・」
ひょい、と高杉の右腕を持ち上げる。
途端、ズキリ、と痛みが脳へと伝達される。
先程、逃げてくる際に土方と斬り合って負傷したものだった。
「こっちの手当てと参りましょうかィ。」
「は?放せ・・・っ?!」
手を振り解こうとしていたら、逆に強く掴まれ、引っぱられた。
「オイ?!何すん・・・」
「だから、手当てするんですって。」
グイグイ、と引っぱられて、止まろうと努力するが、
いかんせん、掴まれているのは負傷した腕なので上手く力が入らない。
危害を与えるつもりが無いらしいので、あまり大きく抵抗しなかったのもあり、
結局、屯所まで引っぱられてしまった。
「・・・よくあの包囲網を抜け出せたな。」
「俺はサボり魔の総悟ですぜィ?これくらいおちゃのこさいさいでさァ♪」
いまいち納得していいのか悪いのか分からん説明をし、正門から入ろうとする沖田に
高杉もさすがに抵抗した。
「っ待て!正門から入るのかよ?!」
「アンタが起こした騒動で今はもぬけの殻でさァ。俺の部屋は正門からの方が近いんです。」
戸惑う高杉の腕を引き、沖田は上機嫌で屯所へと入っていった。
「斬りかかってきたり・・・手当てしたり・・・何がしたいんだ?」
「んー・・・何ででしょうかねェ・・・。」
人差し指を顎に当て、上の方へ視線をやり、小首を傾げる沖田を高杉は胡散臭げに見遣る。
沖田は器用に高杉の右腕にくるくると包帯を巻いていく。
「よし、手当て完了でさァ。」
縁側で手当てをしていた沖田は満足そうに笑顔を浮かべ、
救急箱をしまいに部屋へと入っていく。
高杉はその後ろ姿を見ながら愛用のキセルを吹かしていた。
すっかりと高くなった月を見上げ、ふう、と煙を吐く。
肩膝を抱え、大きく煙を吸い込む。
「一体何でこんなことになったんだか・・・。」
半ば自嘲ぎみにふう、と再び煙を吐くとぱたぱたと後ろから足音がした。
「饅頭があったんで、いかがですかィ。」
「・・・本当に何がしたいんだ。」
けど、正直少し腹が減ったので、腹の足しにはなるだろうと、
差し出された饅頭を一つ手に取った。
一口齧ると、黒糖とこし餡の風味が口いっぱいに広がる。
甘いものは嫌いじゃないし、甘味好きが知己に居たので、高級品だと即座に分かった。
「高給取りっつーのはいつもこんなん食ってるのか?」
「ああ、土方さんのかっぱらってきましたからねェ。」
高杉も、いい加減、鬼の副長とやらが可哀相に思えてきた。
これまたかっぱらってきたと思われる玉露を啜りながら再び夜空を見上げる。
「今夜はやけに星が綺麗だな・・・。」
「俺にとっちゃ高杉さんのほうが綺麗ですけどねィ。」
「言ってて恥ずかしくねぇか?大の男相手によ。」
「綺麗なものを綺麗といって何が悪いんですかィ。」
もうコイツには何言っても無駄だと思ったらしく、高杉は溜息を一つ突くと、口を閉ざした。
沖田も黙って夜空を見上げる。
そのまま、数十分は経っただろうか。高杉がふいに立ち上がった。
「さて、と。そろそろ行くか。他の連中が帰ってきそうだし。」
「高杉さん。」
「何だ。」
「・・・・また、来て下さいね。」
「・・・気が向いたら、な。」
そういい残すと、高杉は沖田に背を向け、帰っていった。
「本当・・・猫みたいな人でさァ・・・。
気まぐれで・・・たくさんの奴を魅了する・・・。」
そんな猫が好きなのはだぁれ?
「俺もヤキが回ったかねェ・・・・。」
~End
地獄だった!地獄だったぁぁぁぁ!!(ォイ)
高杉さんの口調が分からない・・・。沖田くんの口調がしつこすぎないかとハラドキ。
朔夜は沖高大好きっ子ということで、誕プレ小説は沖高。
ぶっちゃけ、今書きました。ネタも全て今。45分くらいかな?
メールで送ってもよかったんですけどね・・・・夜姫さんも好きだって聞いたので、
じゃあ、こっちでもよくね?みたいなノリでこっちに。
いつもはワードで書いてこっちに張るんですけど・・・。
本当に今書いたのでそのままです!(冒険したね)
もう燃え尽きました・・・。初めて書いたよ、二人とも・・・。
っていうか、相変わらず土方さんの扱いが酷いですね。ま、いいか!!(ォイ)
と、いうわけで。朔夜~誕生日おめでとう!
くそう、私の年に追いつきやがって!!(1ヶ月の儚い夢だったね。)
来年はねぇぞ!!(ォイ!!)
やばい顔がにやける・・・。口調は・・・まぁ大丈夫よ~。
マヨの扱いが酷いのはいつもの事だね~。何で夜姫が好きだからってこっちに乗せるのさ・・・。あんなのどうでも良いじゃんww
そういえば最近夜姫音信不通・・・・。チャットとかも、こないし・・・。暇なんだよね・・・。
ねぇ・・・・たまに沖高かいてwwお願いしま~す。
所で・・・8月10日は杉さん誕生日!!小説書くの?て言うか書いてね!!
勿論杉さん受けで!!沖高!とか、万高とか、銀高、土高、坂高、桂高、また高、でね!!
アハハハハハハハハハww
あとさ・・・銀魂紅桜編のビデオかして!!おかんに重ね撮りされたよ~。マジ最悪・・・。
だから今度かしてね!
来年も僕の誕生日に沖高書いて~☆
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