★ 食物連鎖

節分小説　骸ヒバヴァージョン。気が向いたら・・・っていうか根気があれば骸ツナも書く。
今年の目標だしね。受験生だけど。
ではレッツスクロール。スクアーロじゃなくてね。（やかましい）
ちなみに多少捏造。黒曜’ｓはマンションに住んでるとかほざいてる。だって書きにくい。（ォイ）







骸「ヒバリくん。」
雲「何。」
二人は珍しく黒曜メンバーのアジトに居た。まぁ、ただのマンションと言えばマンションなのだが。
雲雀は犬に付き合ってＲＰＧをプレイしている。
千種は一人、ソファーで雑誌を読んでいるのだが、
その雑誌がどう見ても今晩の献立１００選としか読めない特集が組まれているのが気になる。
何を読んでいるんだ、現役男子中学生。
骸はその光景を視界に納めながら、休み時間の小学生よろしくチェアをギコギコやっている。
骸「今日はジャッポーネのお払い・・・？の日だとか。」
雲「お払・・・ああ、節分のこと？」
骸「そう！それです、それ。」
骸はようやく合点がいった、という風に手をポン！と叩く。
犬「あ！それ俺も知ってる！豆ぶつけるやつれすよねー？」
千「犬・・・それは微妙に違う・・・。」
骸「クフフ・・・節分というのはですね、
　　炒った大豆を撒き、撒かれた豆を自分の年齢・・・この場合は数え年ですね。」
犬「はいはーい！かぞえどしって何れすかー？」
骸「数え年とは、年齢の数え方のひとつで、生まれた時点を「満一歳」とし、
　　以降元日を迎えるたびに１歳加えるというものです。」
犬「生まれたらもう一歳なんれすかー？何か１年損した気分だびょん。」
骸「ちなみに、数え年というのは古来より使われていたものですが、
　　１９５０年１月１日に法律で定められ、満年齢で年齢を言い表すようになったそうです。
　　ですが、現在でもお年寄りが習慣として使ったり、占い、
　　あとは儀式や神道などでも使われます。
　　ああ、亡くなった時の享年なども数え年で表されます。
　　それと、節分や七五三などの伝統行事はほとんど数え年を使いますよ。」
千「骸様・・・何故そこまでの知識を？」
骸「さて、話が逸れましたね。」
千「（誤魔化したな・・・。）」
骸「で、自分の数え年の分の豆を食べるわけですが。自分の年の数より一つ多く食べると、
　　体が丈夫になり、風邪をひかないというならわしがあるところもあります。
　　豆を撒くことには、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、
　　一年の無病息災を願うという意味合いがあるんですよ。
　　これは日本の昔話、『泣いた赤鬼』からも由来しているそうです。」
これだけのセリフを骸は噛むこともなく、人差し指をピン！と立ててすらすらと話す。
しかし、チラチラと掌を覗き見ているところを見ると暗記はできていないようだ。
ここぞという所でいまいち格好がつかない。
雲「よく調べたね。ウィキペディア？」
骸「そんな身も蓋もないこと言わないで下さいよ。」
骸が調べたというよりは作者が調べたのだが。
千「要するに骸様は豆撒きがやりたいわけですね。」
とうとう千種がしびれを切らした。慣れた動作で眼鏡の柱を中指でくい、と押し上げる。
骸「ち、違いますよ。ななな何を馬鹿なことを。
　　ほら、日本の伝統行事ですし、やっておいて損はないかなーと思いましてね。
　　決して僕がやりたいわけではないですよ、
　　みんなで豆撒きしたいとかそんなんではなくてですね。」
言いながら、目はあさっての方向へと向いている。動揺がミエミエだ。
というか、本音も出てしまっているのでミエミエどころの話じゃない。
チラッチラッと雲雀の方に視線をやる姿はまるで子犬のよう・・・・ゴメン、子犬。
雲「嫌だよ。めんどくさい。豆撒いて片付けるのは誰だと思ってるんだい。」
骸「千種。」
千「骸様、今日の夕飯無しがいいんですか。そうですか。」
骸「嘘！！嘘ですからご飯だけは！」
悪戯してお母さんに叱られる小学生か。
犬「俺もやりたいびょん！」
雲「そうだね、犬がやりたいならやろうか。」
骸「何ですか、その待遇の違いは！！」
犬が上なんじゃない、骸が下なんだ。（何）

骸「さて！誰が鬼やりますか？！」
あれだけ自分がやりたいわけじゃないとかほざいてたくせに、
鬼のお面と炒り大豆の入った枡を持つ骸はやたらとイキイキしている。
今時幼稚園児でもここまで張り切らないぞ。
「「「どーでもいい（よ・です・びょん）」」」
骸「はいはーいっ！じゃあ僕やってあげまーす！！」
恩着せがましい。
というか少しは隠せ。その喜びを。
骸「掛け声は『鬼は外、福は内』ですからね。」
骸は言いながらよいしょ、と鬼のお面を額につける。お面なんだから顔につけろや。
骸「せーのっ！」
「「「鬼はぁぁぁぁぁぁぁ外ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！」」」
骸「ぎゃああああああああああああああああああああ！！」
三人は渾身の力を込めて骸に豆を投げつけた。
もう既に『撒く』の域を超えている。壁に豆がめり込んでるんですけど、御三方。
骸は間一髪で豆弾（マメダマ）を避ける。ちょっと涙目になってるあたりが必死だ。
骸「ちょっと？！三人とも僕を殺す気・・・うおわぁぁ！！」
豆を撒く音がバラバラではなく、ガガガガガガガガガってどうなんでしょうか。
「「「変態もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ外ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！」」」
骸「何か私怨を感じるんですけど！！ぎゃああああああ！！ストップ！ストップ！！」
三人はピタリ、と豆を投げつけるのをやめる。
雲「なんだい、折角のってきたのに。」
千「我侭ですよ、骸様。」
犬「豆食べてもいいれすかー？」
一人空気を読まない人間が居たが。二人は不服そうに豆をバラバラ、と骸の足元に撒く。
サディストが二人。
骸「鬼、代わりましょう！僕一人がやっててもつまらないので！」
ゼェハァ、と息を乱しながら言われましても。
雲「じゃあ、僕やるよ。」
雲雀がスッと挙手する。
千「いいの？」
雲「うん。ちょっと来て。」
骸を除いた三人は部屋の隅で密談を交わす。
骸「何だか嫌な予感がするんですけど。」

雲「じゃあ遠慮しないで投げてきていいよ。」
そうは言われたものの、骸は雲雀にどうしても投げられなくて、ぱらぱらと地面に撒く。
雲「・・・種まきかい？」
骸「種まきなんてヒバリ君たら、や・ら・し・いｗｗ」
やらしいのはお前の頭だ。
雲「アレは無視しよう。ほら、二人とも。」
「「鬼はー外ー。福はーうちー。」」
二人は遠慮なく豆を投げつける。
すると、ヒバリはその豆を
トンファーで骸の方向へと打ち返した。
骸「こういうことですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
骸は銃弾のような豆を横っ飛びで避ける。
雲「二人とも、どんどん投げてきてよ！」
「「鬼はー外－福はー内ー。」」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
骸「まさかこれがオチですかーーーーーーーーーー？！」
そうです。

終わっとけ！！






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とりあえず無期限フリーにしちゃおう。（無計画）
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